中島みゆき『タクシードライバー』/soko ピアノ弾き語り

アルバム『親愛なる者へ』（1979.3.21）より

タクシードライバー　　作詞・作曲：中島みゆき

やけっぱち騒ぎは喉がかれるよね　
心の中では土砂降りみたい
眠っても眠っても消えない面影は　
ハードロックの波の中に捨てたかったのにね

笑っているけどみんな本当に幸せで　
笑いながら街の中歩いてゆくんだろうかね
忘れてしまいたい望みを隠す為に　
馬鹿騒ぎするのはあたしだけなんだろうかね

タクシードライバー　苦労人と見えて　
あたしの泣き顔見て見ぬ振り
天気予報が今夜も外れた話と　
野球の話ばかり何度も何度も繰り返す

酔っぱらいを乗せるのは誰だって嫌だよね　
こんな風に道の真ん中で泣いてるのも迷惑だよね
だけどあたしはもう行くところがない　
何をしても叱ってくれる人ももういない

タクシードライバー　苦労人と見えて　
あたしの泣き顔見て見ぬ振り
天気予報が今夜も外れた話と　
野球の話ばかり何度も何度も繰り返す

車のガラスに額を押し付けて　
胸まで酔ってるフリをしてみても
忘れたつもりのあの歌が口をつく　
あいつもあたしも好きだったアローンアゲイン

行き先なんてどこにもないわ　
一晩中街の中走り回っておくれよ
馬鹿野郎とあいつをけなす声が途切れて　
眠ったらそこいらに捨てて行っていいよ

タクシードライバー　苦労人と見えて　
あたしの泣き顔見て見ぬ振り
天気予報が今夜も外れた話と　
野球の話ばかり何度も何度も繰り返す

タクシードライバー　苦労人と見えて　
あたしの泣き顔見て見ぬ振り
天気予報が今夜も外れた話と　
野球の話ばかり何度も何度も繰り返す