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Beethoven op13-2 ピアノソナタ 悲愴 作品13 第二楽章

「悲愴~Pthetique」は「月光」などと違って、ベートーヴェン自身が付けた題名です。何故、悲愴と名付けたのかは分かりませんが、この作曲の頃、ベートーヴェンは人生に悲観的になっていたようです。理由の一つは、その頃始まった難聴とそれに伴う耳鳴り、だと考えられます。音楽家にとって難聴は大きな精神的にダメージを与えることがあります。彼にとって聞こえにくいことそのものは(症状が徐々に進行したので)それほどのダメージではなかったと思いますが、それに伴う耳鳴りはかなりのストレスになったと思われます。「耳に綿を詰めてピアノに向かえば、あのざわざわした不快な音が消える」と、第7、8、交響曲のスケッチ帳に走り書きがあります。この時ベートーヴェンは40才を越えていますから、本当に長い間聴力の減退と、耳鳴りに悩んでいたことが推測できます。難聴に襲われた音楽家はいろいろいます。フォーレの場合は高齢によるものであまり影響はなかったようですが、スメタナの場合は「突発性難聴」で、おそらく数日間で完全に聞こえなくなったと思われます。彼の場合も同時に生じた「耳鳴り」に絶えきれず、結局、半分錯乱状態のような形で亡くなっています。


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