Satie Gymnopedie ジムノペディ 音量修正版
この「ジムノペディー第1番」も、その流れにあって、特にテレビCM等で流されたために、一躍ポピュラーになった曲の一つです。第1番の名称が示すとおり、元来は「3つのジムノペディ」としてサティが若い頃(22歳)に作った3曲セットの作品です。この内、1番と3番がドビュッシーによって管弦楽編曲されています。ジムノペディとは古代ギリシャの祭りの名称から採ったもので、サティは古代ギリシャの壺に描かれた祭りの絵を見て作曲したと云われています。この祭り自体は、曲が示すような瞑想的なものではありませんが、古代に思いを馳せる・・と云う意味で音楽は沈思的なものになっています。この辺りは、ドビュッシーの前奏曲集にある「デルフイの舞姫達」「カノープ」等と似た構えです。