ひらく夢などあるじゃなし / 三上寛怨歌集 (1972年、URC)
【三上寛プロフィール】
1950年3月20日青森県北津軽郡小泊村(現・中泊町)に生まれる。67年同郷の詩人、寺山修司などの影響を受けて現代詩を書き始める。 69年ライブ活動開始。71年レコードデビュー。タブーな性言語、日本の呪われた風習を題材にした「怨歌」を歌いセンセーショナルを巻き起こし、 日本を代表するフォークシンガーとして確立。
怒号のような荒々しさからささやくような穏やかさまでを湛える情念に満ちた歌声と、生々しくきわどい表現の歌詞はザ・スターリンの遠藤ミチロウ、非常階段のJOJO広重、ゆらゆら帝国の坂本慎太郎など多くのミュージシャン&アーティストに衝撃と影響を与え、今までに山下洋輔、灰野敬二、石塚俊明(頭脳警察)、ジョン・ゾーン、吉沢元治、遠藤ミチロウ、亀川千代(ex.ゆらゆら帝国、不失者)、道下慎介(LSD MARCH、オシリペンペンズ)などの異端児的アーティストらと共演、デビュー40年と還暦を越え、 青森という土地をバックボーンにパワー溢れる津軽を原風景とした人間の 生き様を歌う自作の唄はこの平成の時代の津軽民謡なのかもしれない。
また詩人として詩集やエッセイも著書多数、他フィールドは広く俳優(映画「世界で一番美しい夜」 「戦場のメリークリスマス」「トパーズ」などに出演) レポーター(NHK-TV「ふだん着の温泉」)などで活動。