ショパン練習曲
現在私たちが楽譜を手にすることの出来る「練習曲」は27曲あって、そのうち12曲が作品10,もう12曲が作品25、残りの3曲がかなり後に発表された作品番号なしの「3つの新練習曲」となっています。別れの曲はこの作品10の3曲目に含まれています。
後にショパン自身が「私の書いたメロディで最も美しいもの」と云ったと伝えられているとおり、基本的にはピアノで旋律を歌う為の練習曲です。ただし、中間部はかなりピアニスティックに盛り上がり、難しい演奏技術を要します。特に手の小さい人には「con bravura」と指示された広い音程の連続する部分は、大変難しいでしょう。