夏のぬけがら
01.夏が来て僕等
夏が来て僕等 アイスクリーム食べて笑った
木に登り僕等 何回目の夏か数えた
うばわれた声に耳を澄まし
自転車で知らない街まで
終わりなき午後の冒険者は
夏に疲れるなんてそれは
とても罪なこと
夏が来て僕等 高校野球なんて見ないで
夏草にのびた 給水塔の影を見ていた
裸足ならもっとよかったけど
宿題は机でまってる
誰かがピアノを弾いているよ
みんな誰もが秘密をもつ
汗ばんだ季節だ
八時半広場に集まろう
花火ならたくさん持ってる
スリルあるやつやきれいなやつ
今夜部屋から抜け出してさ
森を見に行こう
夏が来て僕等 成長のドアを足であけた